2009年11月16日 (月)

精一杯、救ける

私が先日書いた記事「厳しい環境を前提に」の中で、私は「6割経済」という事を書きましたが、実際、「消費が冷え込んでいる」と言うよりも、人々がお金を使わなくなった感じがします。ここまで、消費マインドが低くなると、何が何でも必要不可欠の商品、サービスでなければ売れないのは当然かもしれません。そうすると方向としては、適正水準の品質でひたすら安い路線」「他に替わるものがないほど抜け出したレベル」「コアな顧客との密着」と基本線は従来と変わらないものの、従来のレベルでは全然ダメで、もっと先のレベルに行かないといけません。そのレベルに到達している会社だけが売上を伸ばし、それ以外の会社売上が減少していくだけ。しかし、すぐにそのレベルには到達できませんから、当面は経費を抑えて我慢しつつ、レベルアップを図るしかありません

しかし、殆どの中堅・中小企業の経営者さん、もう経費は抑えられないって言われるし、レベルアップを図る術も知らない。そうなると、廃業の道を歩むだけ。けれども、「企業売買も視野に」と言う記事にも書きましたが、私は廃業に至る前の企業売買も選択肢の一つであって、決して悪いことではないと思っています。借金まみれになるよりも、その方が幸せです。

しかし、なかには勿論、「いやいや企業売買も廃業も出来ない。とにかく頑張らない」と言われる経営者の方もおられます。そして、そう言って頼ってこられる方々については、私は精一杯知恵を絞ります。ただ、そのは、今まで以上に厳しく支援しなければならないかもしれません。何れにもしても、経営者の皆さん、本気になってもらわないと生き残れませんよ

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2009年11月14日 (土)

借金の返済

私は先日、「これから創業・起業される方に」と言う記事を書きましたが、今回はその続編と言うことで、資金調達に係る準備の話をしたいと思います。つまり、借金の話です。

これから創業・起業される皆さん、ぜひ一度、「一体いくら借りられるのか?」言う計算をしてみて下さい。例えば1,000万円借りる。これを5年間で返済する。つまり、毎年200万円の返済。ならば、年間200万円返済する為には、税引後の利益が200万円以上必要となりますよねそうすると、ここで仮に法人税等の税率を30%とするならば、200万円÷(1-0.3286万円の経常利益(税引前利益)が必要となります。そして、売上高経常利益率が10%なら2,860万円の売上が必要。同利益率が5%なら、その倍の5,720万円の売上が必要という計算になります

一方、仮に売上高が1,000万円増えたとします売上高経常利益率が10%ならば、100万円の経常利益(税引前利益)の増加。税引利益70万円の増加。これが5年間続くとして計350万円。

こうやって計算してみると、たとえ1,000万円の借金でも返済は大変だなあ、と言う事がよく判かると思います確かに、これがインフレの時代だったらお金の価値が下るので、返済が楽ですよ。しかし、今はデフレの時代。返済は益々しんどいですこの様に、借入一つをとってみても、安易に行動する前に、やはりよく考える事が必要なのです。ちなみに、会計のことに詳しい皆さんへ、今回は減価償却費のことは無視しました

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2009年11月12日 (木)

行動経済学

先日、私の友人から次の様なメールが来ました。

今日115日)NHK総合「出社が楽しい経済学」では、行動経済学を引き合いに出して、「人間は合理的な行動だけをやるわけではない。非合理的な行動に流れてしまうのが人間である。それが、つまり消費行動である」と言ってたよ例えば、ギャンブルに ついついハマってしまうのも、小売店のキャッシュバック・キャンペーンに乗せられて、余計な買い物とか衝動買いをしてしまうのも、行動経済学で理屈づけ出来るらしいそれに、1億円宝くじの1当選確率は 0.00001%なのに、1;68本と言われたら、自分も当たるんじゃないか」と思い込んでしまうなるほど」って思わされたよ

こうした内容のメールでした。そもそも伝統的な経済学ないしは古典派経済学では、人々は経済的に最も合理的な行動をとることが前提になっています。しかし、実際には必ずしもそうとは限りません。しばしば人々は経済学的には決して合理的とは言えない行動をとるものです。そこで、人々は必ずしも合理的な行動をとるとは限らないことを前提にして、しかも、そうした行動をとるのにも何らかの根拠があるのではないか。更には、そこに何らかの共通性や法則性を見出だせるのではないか。その様に考える新しい経済学が現われました。それが行動経済学です。ただ、行動経済学では人々の行動を心理学的側面から捉えようとする面があって、それはそれでまた厄介です。しかし、上記の私の友人からのメールにも記されている様に、行動経済学の研究成果を実際の商売やビジネスに生かして、売上げ増に結び付けようとする事例も多く見られる様になりました。特に昨今の様な消費が低迷しているご時勢であれば尚更だろうと思います。

そして、私は以前に「予測の確度」と言う記事を書きました。この記事は伝統的な経済学ないしは古典派経済学を想定して、これらの限界に言及した内容でした。ならば、行動経済学なら昨年秋の金融危機を予測できたか?と言うと、それもかなり疑問で、行動経済学をもってしても昨年秋の金融危機は予測できなかっただろうと言わざるを得ません。私はそう考えています。

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2009年11月10日 (火)

矢沢永吉の名言

先日、ロック・ミュージシャンの矢沢永吉がNHKの番組のインタビューで語っていた名言を、私の友人がメールで送ってくれました。その友人は「矢沢はやっぱり大したものだ。非常に含蓄のある言葉だ」と感銘を受けていたようですが、私はこの名言に私なりの考えを書いて、彼に送りました。その内容を以下に転載します。

名言①:「近道をすれば楽だし居心地が良い。ポリシーを貫けば必ず回り道になって 敵が たくさん居る。どちらを選ぶかは、人それぞれの人生だ」

小沢一郎(民主党幹事長)がのように言えば、僕も納得するよ。確かに、そうだなーって思うよ。だけど、矢沢永吉は 30代の時には既にメジャーになっているよね。僕が思うに、矢沢自身は、回り道をするどころか、他の芸能人と比べれば かなり恵まれていると思うよ。とても回り道したとは思えないな。それに、仮に回り道(険しい道)の方を選択したとしても、それで花を咲かすとは限らないよね。僕が思うに、殆どの人は、否応なしに回り道や険しい道の方を選択させられているんじゃないかな。そして、殆どの人は、それで上手くいかなくて、挫折して、朽ちていっているじゃないだろうか。大半の人は、そうした形で終わっていると思うよ。だから、矢沢もまた、「どちらを選ぶかは、人それぞれの人生だ」と言って、その選択を決して肯定しているわけじゃないよね。悪い見方をすれば、そう言って逃げている感じもするよね。

名言②:「国が悪いんじゃない、周りが悪いんじゃない、全ては身から出た錆だ」

この言葉には、僕も同感するよ。ただ、矢沢の場合には成功したからこそ、こうした言葉を言える面もあるんじゃないかな勝てば官軍」って感じもするよね。実際、世の中には、他から手を差し伸べてもらわなければ、自分の力だけではどうにもならない所まで追い詰められている人たちも多くいるし、それが現実だよね

名言③:「辛い時は自分一人じゃないと思え。ガス抜きも必要だ」

確かに そうかもしれないが、だからと言って、ガス抜きばかりしてたんでは、物事は前に進まないよね。つまり、計画的に物事を考えて、それを実行に移して、実際に行って。しかし、それでも、やっぱり直ぐには成果は出てこないでも、そうなると、人間、一生懸命にやっているのに、成果が出てこないと、何となく気分も落ち込んできて、やる気を無くしてくる時もあるよね。そんな時には、確かにガス抜きも必要だと思うよ。しかし、最初から計画も立てず、実行もせず、実際には何もしないで、ただ ガス抜きばかりしていても、全然話にならないよね。

さて、皆さんは、どう思われたでしょうか?。ちなみに、私の友人は「全くその通りだ」と言ってました。

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2009年11月 8日 (日)

これから創業・起業される方に

私は前回に「厳しい環境を前提に」と言う記事を書きましたが、仮に夢にまで見た創業・起業を果たし、頑張って努力したとしても、平時でさえ3割が1年で消える。10年たてば1割しか残っていない。そうした厳しい世界です。にも拘わらず、今では更にその厳しさが増している

ならば、そうした中でき残るにはどうすれば良いのですか?と聞かれますが、それについては、このブログでも折にふれて書いている様に、とにかく日々前を向いて行動するというのが原則ですそして、「善因・善果」と言う記事にも書きましたが、普段から先を予測し、対処可能なものについては極力事前に対処しておく姿勢が大切だと思います。つまり、創業前なら、準備をしっかりと行うことです。そして、それは用意周到であれば、あるほど良い。特に昨今の様なご時勢では。殆ど有り得ないと思われることまで考えておくのが良いと思います。例えば、もし近所に続けて3軒の大手チェーンがオープンしたら、どうしますか?。そこまで考えておくと、それが自信となり、その自信がこうしたご時勢でも生き残っていく力となるのです。

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2009年11月 6日 (金)

厳しい環境を前提に

昨年秋の金融危機の後、その前に比べて需要が大きく減退し、大企業でさえ生産量が3~4割も大幅にダウンしてしまった会社もあるようです。しかし、その一方では改善が見られる企業もあります。例えば、兄弟ブログの記事「日本企業の7-9月期決算と株価」「日本企業の7-9月期決算と株価 2」をご覧下さい。しかし、こうした改善が見られるのは飽くまでも一部のメーカーだけで、小売や建築などに関しては未だ回復する兆しがありません

来年3月に卒業する学生の就職も厳しさを極めており、このままだと大量の就職難民が出るのは必至の状況で、追加的に就職懇談会を開催してはいるものの、参加する企業が極めて少ないそうです。この先の業績見通しが暗いことが新人採用を躊躇させる要因となっているのでしょうし、特に地方においては、こうした状況は更に深刻だと思います。

大手製造業の受注は一応、底を打ったようですが、多くの大企業がアジアに製造拠点をシフトさせており、日本からアジアへ生産を移管する動きは今後も続くと思われますこうした動きを総称して「6割経済」と言っている人もいる様ですが、当たらずと言えども遠からず。ならば、この際、割り切って、売上や生産量は金融危機前の6割でいいと考えて、経営者の皆さんは今後のご自分の会社におけるビジネス体制を構築していく必要があると思います。そうでないと、利益が出ない。なかには、ファーストリテイリング(ユニクロ)の様な会社も有りますが、同社の場合には現在の世相における節約志向を反映した商品を開発して、成功している事例だと思います。

何れにしても、「厳しい、厳しい」と言っていても何も始まりませんならば、こうした厳しい環境を前提に、今後どうやってビジネスを構築するかを考える。んな時代が来たのだと、経営者の皆さんは腹を決める必要があると思っています。

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2009年11月 4日 (水)

経営者のメンタルケア 2

今回は先日書いた記事「経営者のメンタルケア」、そして「生きる気概」の続編です。

いくら多くの知識を得ても、それを行動に移せるのは、どれ位でしょうか?。仮に20%だとしましょうか。では更に、行動を継続できるのはどれ位か?と言うと、やはり20。そうすると、実際に行動に移し、しかも継続していけるものは20%×20%=4%。つまり、全体の4%位しかないと言う事で、それが現実ではないかとも思います。

例えば、経営者の皆さんがセミナー等で話を聞いて、その時はやる気になっても、自社に戻れば、熱も冷めて「やらない」人の方が圧倒的に多い様に思います。それに、仮に「やれた」「行動できた」としても、すぐに成果が見えてくるとは限らない。そうした事は寧ろ少ないと考えておいた方が良いと思います。にも拘わらず、結果が出ないと、「継続することが大事だ」と頭では理解していても、その意欲が続かなくなってしまうそして、中途で投げ出し、挫折してしまう。更には、途中で投げ出した場合には、その経験が負のイメージ(トラウマ)として残ってしまうので、次に何かを行う際のブレーキにもなってしまう

ならば、このような状況から脱却し、自分が望む状況に変えていく為には、どうすれば良いのでしょうか?。そこで、私がお勧めしているのは、自分自身メンタル的にどのような状態になっているのかを客観的に分析・評価し、そして②自分の性格や事情に適した自己コントロール法を自ら考え出していくことです。私は経営コンサルタントとして、そうした事のサポートもさせて頂いています。

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2009年11月 2日 (月)

学びの場

前回のブログ記事でセミナーの話に少し言及しましたが、今回はその続編ということで記事を書きたいと思います。

私が先日行ったセミナーでは相方がいました。こう言う事は珍しいのですが、しかし思わぬ形で勉強になりました。その相方の人、仮にM氏としますと、彼の場造りに当たっての気遣い、気配りには思わず私の方が勉強させられました。

例えば、休み時間に一人で座っている受講生には、彼の方から声を掛けていました。そして、昼休み前には受講生全員に声を掛けます。「一人で、お昼には行かないで下さいね。必ず声を掛け合って何人かで行って下さいねと。

その成果か、当日のセミナーが終わった頃には、「このまま帰るのは勿体ないから、飲みにいこう」という声も出て、今日初めて会ったとは思えないほど、受講生同士が打ち解けていました。

そして、私もまた、このM氏の姿には思わず勉強させられました。これもまた彼の場造りのスキルだと思います。そして、これは今の私が苦手としているもので、とても参考になりましたし、私も早速取組んでいこうと思いました。こうやって、今の仕事には前回の記事でも書いた様に、至る所に学びの場があるのです。いろいろ学べることが多いのです。それがまた自分自身を成長させてくれている様に感じます。

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2009年10月30日 (金)

独立から早1年

私も独立して、早1年が経ちました。そして、1年経って思うことは、年甲斐もなく、今でも自分の成長を実感できることです。こんな事は独立当初は全く想定していませんでした。

この歳にして自分の成長を実感できる。これは正直、楽しいことです。新しい考え方、問題発見のやり方、問題解決の方法などに出会う度毎に本当にワクワクさせられます。そして、そのワクワクが着実に実になって、自分を成長させてくれていると感じます。しかも、それは当然、今後の仕事に生かされていきます。

例えば、人に教えるという仕事も自分を成長させてくれます。あるセミナーの講師をやる場合、当然、事前の準備を怠りなく行います。勉強します。そして、そこで勉強した知識が、自分自身のスキルを高めてくれる。そんなことも多くあります。

今でも、ある意味では恵まれた境遇を捨てて独立し、「どう?。後悔してない?」とか聞かれることもありますが、人生は一度しかありません。「時は今」です。今から10年後の自分は確実に歳を食っており、その時に行動を起こそうとしても、もう遅い。仕事に投入する時間と得られる報酬のバランスでは、確かにそのまま会社に居た方が良かったのかもしれません。しかし、今の方が精神的に充実しているのは間違いありません。

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2009年10月28日 (水)

善因・善果

窮地に陥ったときに発揮される力。火事場のバカ力などという言い方をすることもありますが、出来るだけそうした窮地に陥らない様に、普段から先を予測し、対処可能なものについては極力事前に対処しておく。そこに経営者の力量が問われるし、そうした事に対する普段からの取組みを見ているだけで、その経営者の力量が分かります。

この力を鍛えるには、経営者としてではなく、最早一人の人間として全力で生きていくこと。置かれている環境や他人の言葉に流されるのではなく、全てのことは自分自身が因となった上での結果だと認識することが大切な様に思います。つまり、環境や他人のせいにしてはいけないと言うことです。それが積み重なって、会社にどんなことがあっても貫いていく覚悟がホンモノになる様に思えるのですホンモノの覚悟があればそれが善因となって、良い結果が期待できる。逆に、業績が悪いのは誰のせいでもない。敢えて言うなら、やはり経営者自身のせいその時に友達に裏切られるのも、夫婦仲が悪くなるのも、やはり自分のせいだと、厳しい様ですが、その様に考えていくのが正しい道だと思います。これが仏教の説く因果応報の理で、やはり自分の側に非があることを認めなければ、問題解決に踏み出すことは出来ません。それが真実だと思います。その意味で、やはり仏教というのは実に奥が深い世界です。

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